OTR 酔いどれモンゴリアンチョップ

• 龍三と７人の子分たち　（85点）
  [ 2015-10 -21 08:48 ]
• 複製された男　（70点）
  [ 2015-10 -16 14:31 ]
• モール・コップ　ﾗｽﾍﾞｶﾞｽも俺が守る　（55点）
  [ 2015-10 -14 14:04 ]

キタノ映画の中でも、初めて抜群に笑えるコメディ映画！

　
　はじめて、というのは語弊があるわけじゃなく、本当に、初めて笑える映画になっている。

　なぜかというと、アキレスと亀だと、芸術家としての狂気が笑えないギャグになっていた。監督バンザイでは自虐ギャグが痛すぎた。
　みーんなやってるかは、あんなもん、笑いどころが判らない。

　武さんは、ここ最近、監督として、ぐっと演出が上手くなっている。アウトレイジなんて、普通にかっこいい映画になっていた（それが寂しいという声もあるが）。


　この龍三と７人の子分たちは、さらに上手くなった演出で、映画での笑いをたっぷり見せてくれる。もちろん、それは不謹慎なんだけど、後半は大爆笑だった。ほんとに。

　

　映画監督って、歳を取ると、作品をまとめる力が弱くなる。代表的な例でいうと、クロサワさんとかがそうだけど。

　キタノ監督は、歳を取るごとに、どんどん上手くなっている。これがすごく不思議な要素だ。

　おすすめ！　邦画のコメディではダントツに面白い映画です！


　（85点）

　初見では、わけが分からないけれど、二回目みると、「コメディ？なの？」と印象が１８０度変わる面白い映画です。

　「複製された男」というタイトルからは、クローン人間？　の話のように思えてしまい、ミスリードされてしまうが、初見時、え！？　これで終わり？　９０分の映画？　え！？　となってしまい、あまりに唐突すぎた終わり方に、もう一度再生して、みると、あら不思議。

　クローンがどうとかという話ではなく、浮気したいなぁ、という男の願望の映画だと気付く（または過去に浮気をしていた男の話）と、コメディとしてもみる事ができる。

　映画内でもあったけど、「一度目は悲劇、二度目は喜劇だ」という地を行く映画でした。ほうほう。

　
　（70点）

　モールコップ、続編のコメディ。だけど、まぁ、続編作る必要があったのかなぁ、という出来。

　コメディって、「ほら、楽しいでしょ！？」という見せ方がきついと、笑えないのね。難しいよね。

　（55点）