サイレンサー 〈SHADOWBOXER〉 （45点）

　すげええ！

　ヘレン・ミレンは「クイーン」でアカデミー賞を取りました・・・その裏で、こんな変な映画に出ていたとは・・・。キューバ・グッティング・ｊｒ（ザ・エージェント）が主演ですが。

　懐疑心の強いワルの組織のボスは、「妻が浮気してる」と勘繰り、グッティングｊｒとヘレンミレンのコンビの暗殺者を雇い、自宅をわざわざ襲わせて、妻を殺そうとする。
　こんなの、自分とこの組織使って、始末しろよ！　という気持ちでいっぱいです。

　その妻は妊娠していて、ヘレンミレンが銃を突きつけた際、驚いて破水する。このシーンの破水がジャジャジャジャジャーァッ！というイメージで笑ったわ。
　すると、急に母性に目覚めたヘレンミレンは、相棒のグッティングｊｒに・・・「あんたお湯持っておいで！」と指示。

　その場で出産と相成ります。

　ストーリーはセガール映画同様、トンデモな内容ですが、この映画は演出や画面の色彩がすごく素晴らしい。
　監督はこの作品がデビュー作。画面作りがうまく、ひとつひとつの映像が絵画のようだ。ヘレン・ミレンの演技も重厚。

　そのため、おかしな映画なのにも関わらず、最後まで「ふぅーん」という感じで見ることができるという不思議な映画です。ええ。

　（45点）