ベティ・サイズモア

　おいおい、おもしろいじゃないか。

　ザ・エージェントで有名になったレニー・ゼルビガー主演。

　看護婦になることが夢で、昼メロドラマが大好きな主人公は、見た目、行動共に最悪の夫にその夢を絶たれていた。
　あるとき、目の前でそのダメ夫が惨殺されてしまって、主人公は大好きな昼メロの世界に逃避してしまう。昼メロのヒロインになりきり、本当にハリウッドに行ってしまうのだ。

　超油断してみていると、その夫が超スプラッターな殺され方をして、思わず目が覚めた。なんと生きたまま頭の生皮をはがれるのだ。すごすぎ。
　しかし、怖い描写にはなっていなく、それすらコメディとして見る事ができるように撮ってある。それに二度びっくりした。

　結局、ベティは、昼メロの世界を現実だと思い込み、ハリウッドに行く。すると、そこで結構成功してしまう展開も面白い。
　ラストもすごく爽やかに撮られていて、すっきり見れます。

　ただ、あのラストって、結局はあのバーテンのお姉さんの夢なんであって、ベティは「自分の道」を進んでいないんじゃないのか、なんて勘ぐってしまうくらい面白い映画でした。ええ。おすすめ。


　（75点）