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ギャレス・ローグワン・エドワーズ監督のゴジラ続編で、予告でキングギドラ、モスラ、ラドンが登場することが分かって以来、精神に落ち着きを無くしてしまって、公開直後に映画館に駆け込んだ作品。もちろん、期待値MAX!(仕方ない) 怪獣プロレスは楽しいし、日本のゴジラに対してのリスペクトをガンガン感じました。 しかし、「人間パート」(ゴジラを下から見上げる人間たちの視点)がグチャグチャで、感情移入できない人たちばかり。そのため「お前らのことはどうでもいいから、ゴジラ映せ!」という日本ゴジラが、本来持っていた本質的な問題にぶち当たっていた。 中央の女は「ゴジラVSムートゥー(前作)の足元で長男を失った」という過去を持つ。 それから数年後、 長男を失ったことで「ゴジラや怪獣を殺す」という思想に傾倒するならわかるが、この女は「地球はこのままでは人間により、破壊されてしまう。だから、かいじゅうたちを ふっかつさせて たたかわせることで じんるいも(?) ちきゅうも すくうのだ」という環境テロリストになる。 あまりにも脚本的ご都合がよすぎる行動ばかりで、映画を見ながら、ついには「人間ども、みんな死んでしまえ」と思ってしまった。 こりゃ、50点だなぁ。なんて思っていたけど、最終的には65点。 その内訳は、① ゴジラのテーマが各所で流れる ⁺5点 ② 過去作リスペクト含めた、怪獣プロレスが楽しい ⁺5点 ③ 渡辺謙演じる芹沢博士の存在 ⁺5点 ① ゴジラのテーマが各所で流れる ♪テレレ・テレレ・テレレレテレテレレ・・・ってやつですよ。 そりゃ、ただの音楽なんですけどね。テーマが流れるタイミングがいちいち正しい。 前作ではまったく、なかった演出に、涙が出そうになりました。あ、モスラのテーマはちょっと流れ過ぎでした。 ② 過去作リスペクト含めた、怪獣プロレスが楽しい バーニング・ゴジラが見れると思わなかった。監督は人間を描くのは下手だが、ゴジラが好きだということはよくわかる。モスラ登場時以降、ちょいちょい出て来るチャン・ツィーの役割はよくわからなかったけど、一瞬出て来る彼女の一族の写真、彼女は双子だ。モスラ=女性の双子というところも押さえていた。そして、突如出て来る人類の新兵器オキシジェン・デストロイヤー! これには恐れ入った。 ③ 渡辺謙演じる芹沢博士の存在 そして、弱ったゴジラをみんなで助けようというシーン。長男をゴジラに殺されたアメリカ人の主役は当然、ゴジラを救うことに反対する。そのアメリカ人に向かって例の8時15分で停止した懐中時計を出し、「我々は自分を傷つけたモンスターとも協力しなければならないのだ!」というシーン! もちろん日本とアメリカの関係を言っているんだけど、このマイルドな描写に抑えたことで、アメリカの観客には理解できないが、日本、特に広島在住の人間に深い感動を与えてくれるシーンになっています! というわけで、人間パートには狂人(渡辺謙演じる芹沢含め)しかいませんが、怪獣プロレスは最高に楽しい、アンバランスな作品でした。 (65点) 映画館で見なきゃ、興奮は半減よ。
by aotz
| 2019-06-10 10:54
| 映画(60点前後)
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