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シャラマン監督の前作、「スプリット」ですが、なんと、画像のジェームス・マカヴォイ君、ショットガンで撃たれても死なない。映画を見てて「はぁ?何それ? なんなの??」と思っていると、ラストでブルース・ウィリスが登場。 なんと、約20年前のシャラマン監督作品「アンブレイカブル」と世界を共有していたことが分かるのだ。 そして、アンブレイカブルとスプリットの続編、「GLASS」が制作され、ブルースも再登場する! 否が応でも、期待値は高まる・・・が、相手はあのシャラマン監督。 さて、どうなるか・・・と期待値を下げて挑みました。 鑑賞しながら、「嗚呼、シャラマン節を見るのは久しぶり」と感慨深くなりましたが。 シャラマン節をご存じない人に説明します。 シャラマン監督の演出の特徴として、あまりにも重々しく、もったいぶって演出するおかげで、非現実的なシーンになり、深刻なシーンで、予期せず笑えてしまう、というのがあります。 今回も笑えてしまうシーンがたくさん。(ネタバレあり) *誘拐された4人の衣装がチアリーダー(どうやって、どこで誘拐されたというのか) *マカヴォイ君が、天井を這ってくる、本来なら怖いシーンで、マカヴォイ獣の声出しすぎ問題。 *捕まったマカヴォイ君、フラッシュの強い光に弱いので、ずーーーっと、マカヴォイについてくるライト。 *看守へのマカヴォイのホモセクシャルな誘惑。 *ブルース扮するダンと、マカヴォイの初対決、その攻防はなんと相撲と、首絞め、胴締め。 *ラストバトルの攻防も相撲と、首締め、胴締め。 などなど。 ほんとはまだありますが。 シャラマンの、もったいつけた演出も健在。そしてラストに何が、あるか、特に何もない。そこも好きなんだな、と確認しました。 悪口みたいになったけど、なんと前作「スプリット」も「ミスターガラス」も自主製作映画。シャラマンの自費で撮ってます。 「好きなことをやるぞ!」という気概に満ちていて、観客が「来るか!」と思ったところで外す、という演出が多い。 映画の文法として、誤っている部分も多々あります。そのため「映画を観賞しよう」と思ってきた人は戸惑うでしょう。あくまでも、シャラマン映画を見に行くのだ、と思って行ってください。 「アンブレイカブル」では、父であるブルースと息子との秘密の共有が感動的だったけど、今作でもその息子が登場します。それには関心した。同じ俳優です。20年たっているので、「ああ、この子も大きくなったなぁ」と友人の子供に会ったように、感慨深い。 シャラマンが好きな人は、見ておきましょうね。これ。 (80点) (80点にしています。これはシャラマン耐性があってこその点数です。「シャラマン初めて!」という人には、満足度はこの限りではありませんし、お勧めしません)
by aotz
| 2019-01-24 14:48
| 映画(80点以上)
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