■ ジェイソン・ボーン （70点）

　シリーズ途中で監督＆マット・デイモンが会社と喧嘩別れしてしまい、ジェレミー・レナー主演で仕切りなおしたものの、その「ボーン・レガシー」は、あまりパッとしなかった。

　そのため、満を持して我らが、ジェイソン・ボーンが（監督と共に）帰ってきたわけだが、これがどうも今作も、パッとしない出来でした。

　あの衝撃的だったチャカチャカと動き続ける画面とカッティングも、今では珍しくなくなっていたのかしら。

　前作アルティメイタムだったら、「落ちたナイフ」の描写をすっ飛ばし、カッラーン！と音で表現することのみにしていたようなハッとする描写も無い。カーチェイスに至っては速度制限が丸分かりのカットがあり、びっくりした。
　なんだか普通のアクション映画だった。

　スプレマシーで自らの被害者に巡礼の旅をし、アルティメイタムに至っては「マリーが望んでいない」と不殺の心を見せた彼が、復讐に燃え、被害を拡大させながら真相を追究していくのに、説得力がない。


　というわけで、大好きなシリーズ、一本くらいは不調なことも・・・ある・・・と思いながら見てました。

　DVDリリース後で十分では。


　（70点）